病院で働く薬剤師のストレスとは?

給料の低い薬剤師

これまで薬剤師の就職は、「売り手市場」だと言われてました。
特に田舎では、薬剤師は常に人不足で、1日4時間、週4日のパートでもいいから働いてほしいと言われるほど。
知識と資格が重視されるので年齢なんてあまり関係ありません。

しかし、薬学部が4年制から6年制に移行し、全国的に薬科大学や薬学部が増えましたね。

6年制に移行する関係でそのとき2年間は薬学部卒業生が出なかった影響でその2年間は全く年齢に関わらず、就職や転職でとても有利な期間だったのです。

 

薬剤師は年齢によって転職は困らないの?

私の当時でも、あと数年後には薬剤師は飽和するだろうと既に言われてた気がします。

しかし、6年制への移行による2年間の空白期間を埋めるために、大手調剤薬局チェーンなどは採用人数を増やしている時期でした。
転職等も含め、年齢などほとんど関係なく、売り手有利な状況です。

2012年に6年制の卒業1期生が世に出ていきました。
そしてこれから薬剤師はどんどん増えていきます。
6年制卒業生の薬剤師が占める割合も上がってきます。

 

そうなると、4年制卒業の薬剤師は、年齢に釣り合った経験やスキルや知識を持っていないと、
就職や転職はかなり難しくなってくると予想されます。

それでも薬剤師は女性が多いこともあり「育児に手がかからなくなってから、パート薬剤師として社会復帰しよう」と考える方も多く、職場の需要があるのもまた事実なんですね。
30代40代のパートでも時給3000円以上がごく普通ですから、年齢で左右されない雇用環境と言うのは薬剤師の特権なのかもしれません。

 

特にストレスを感じるのは看護部とのやり取り

 

病院にいる薬剤師は、調剤薬局と比べると人数が少ないことが普通です。

その上、看護師や医師など他部署との関わりもあり、1人あたりに対する仕事の量はとても多いです。
友人に聞いた話では特にストレスを感じるのは、看護部とのやり取り。

患者さんと直接接している看護師は、薬に関してシビアなんです。

 

そして、全体的に人数を見ても看護師とは比べ物にならないほど、薬剤師は少なくて、さらに全病棟の薬剤を全て管理しているので、看護師に「この薬が欲しい!」といわれた瞬間に準備できないのは当然と言えば当然です。

でも、それがなかなか理解されないのも職場の現実です。
少ない人数で仕事を行っている薬剤師たちとしてみれば、かなりのストレスになるんです。

他にも、外来診察時に院外処方箋がメジャーになってからよく聞かれる事例ですが、患者さんから、どうして院内で薬が受け取れないの?、という声も聞かれます。
これが中にはクレームに発展することもあるんです。

病気やケガをしている患者を外の薬局までわざわざ行かせるんですか、など私も何度かこんな経験がありました。

でも、こういうのは薬剤師としても謝罪しながらひたすら説明するしか無いんですよね。

など日々の業務では色んなストレスを抱えることもある薬剤師として、本来すべき大事な業務にも影響が出てきてしまうなんてこともごく当たり前の光景と言われるほどです。

薬局に比べると、病院というとても大きな施設で、多くの人々と関わっているからこそなのかもしれませんが、仕事の忙しさに加え、人間関係でのストレスが多いと思います。

 

薬剤師を求める就職先の企業を調べてみた

薬剤師の就職先となる企業と言えば、多くは製薬会社、治験関係、卸関連などになります。

製薬会社では薬剤師の資格があると研究員として就職する場合があったり、多くの場合が、医薬品情報を医師などに提供するMR、営業職として勤めることが普通です。

治験は、コーディネーターとしてあちこちの病院等に派遣され、医師とともに新薬の治験を進める仕事です。

卸は、病院や薬局に薬品を直接販売する業者ですね。

ともあれ、いずれも薬剤師の資格を持っていなくても就職できちゃいます。
しかし、薬剤師の資格を持っている方が仕事上は断然有利です。

製薬会社のMRを例に挙げると、大きなバックアップや福利厚生がしっかりしており、そもそも高給なので、
文系大学出身者にも人気の職種です。
大学の同期の中にも何名かいますが、充実した話を聞くこともよくあります。

実際にMRとして働くには認定試験があり、薬剤師であれば試験の科目がかなり免除されるようです。

 

あとは、化学薬品を主に取り扱う企業で、管理業務を行う薬剤師であったり、食品会社での研究員や、美容・健康食品やサプリメントを開発する企業の責任者としての薬剤師であったりもします。

薬剤師は調剤するというだけではなく、今どきは意外なところにも薬剤師の資格や経験を活かして就職できる企業があるんです。

最近は、一般的にも漢方薬やハーブを扱う店舗や人々に注目が集まっていますので、こういったものを主に扱う大手企業での薬剤師の就職も増えてくるのではないかと思います。

 

時給4000円のパート薬剤師もある!?

 

一般的にパートというのは結婚出産で退職された主婦が家計の足しにスーパーやコンビニなどで働くことが多いです。
最近はイオンやドラッグストアの大型チェーンが全国展開されていて、品揃えが豊富で安い、というお店も地方ではよく見られるようになりました。

それらのお店では一般のスーパーやコンビニとは違って、薬を扱う薬局がベースにもあるため薬剤師が必須になっているんです。

もちろん薬剤師は資格と経験が大きく影響してくる特殊な職業でもあるため、普通の主婦が働くことはできず、全体の人数的にもどうしても薬剤師の確保は難しいんですね。

それでパート契約も可能な薬剤師の募集というのもよく見られるようになりました。

 

稀少価値があることもあり、パート薬剤師は普通よりも遥かに高時給なんですね。

全国で見てみると、パート薬剤師の平均時給は2500円前後のようです。

ただ、都会と地方とでは薬剤師の人数そのものが全然変わってくるので、時給にも差が出ています。常に薬剤師不足になっているような地方では時給が3000円とか4000円とかなんていうお店もあるほどです。

都会でも時間帯や職種によっては時給を上げてもらえる要因は普通の主婦と比べると幾つもあるわけで、それだけ薬剤師の確保には企業側も力を入れていることが分かります。

あと、営業時間の長さやお客さんの数も圧倒的に多いドラッグストアは、普通の調剤薬局で働くよりも高時給なようです。
土日や夜遅くまで営業しているわけですから、薬剤師の滞在時間も薬局より長く働くこともできますし、1つの店舗に何十人もいるわけではなく、2人3人の少人数制であることで責任のある仕事でもあるので、時給も高くなければ割に合わないという声もあります。

 

ただ、最近はドラッグストアに薬剤師がいなくてもある程度の薬品は販売できるという「登録販売士」という資格も出ており、薬剤師がいなくても営業できるという状況にはなっていますが、それだけ薬剤師の確保は企業側も難しい現状があるのではないかと推測できます。

どうあれ、一般の主婦と比べると高い時給で雇ってもらいやすい薬剤師のパートはあちこちで募集されている状態ですし、家庭との両立を重んじている方にとっても短時間で高時給という条件は良いことだと思います。

 

薬剤師がキャリアアップをして働くには?

薬剤師は、今どきは意外と転職も多く見られる職種です。

全体的に見ると薬剤師というのは女性が多くを占める職種なので、結婚や出産という要因があり、それまでの働き方を変えざるを得ないというのも理由にあげられます。

こういった理由は男性には無い要因でもありますが、それ以外で男女ともに多く見られるのが「キャリアアップ」での転職です。

 

女性の中でも薬剤師を選ぶタイプの方は、幼いころから勉強もできて男性には負けたくないという性格の方が多いものです。
他人と同じということを嫌い、少しでも周りに差を付けたいという思いからキャリアを意識される女性は今まで何人か見てきました。

新卒の頃を思い出すと、やはり初任給は他の職業の新卒就職者と比べるとかなり高かったわけですが、同じ会社で何年もいると分かるように、それほど急激な昇給があるわけではありません。

どんどん責任のある仕事を任されたとしても、それに納得できるほどの給料なのだろうかと考えてしまうこともよくあります。

さらに男性なら結婚して家庭を持って子供を授かっていくと、意外にお金がかかるということを思い知らされます。

これが30代40代になるに連れて家計を直撃してくるころには考えていたよりも給料が上がってなくて後悔することになる、というケースにもなります。

調剤薬局で多いものだと、年齢が上がることで管理薬剤師となり、調剤以外に人材育成や事務的な業務が一気に増えます。
薬剤師としての本来の仕事からかけ離れてしまうことにもなりますし、それほど給料が上がるわけでもないことで労働意欲の低下となってしまう人もいるようです。

やはり上昇志向のある薬剤師としてはキャリアアップは望むものであり、それまでの経験が活かせて年収も上げられる意識は30代ともなると多くなります。

せっかくの難関を突破してやっとなれた薬剤師です。資格を取るのも楽ではなかったですよね。

その資格と経験を活かしながら自分が最も納得できる労働環境を選んでいくのも重要なポイントだと思います。

 

薬剤師の将来性を考えてみた

 

薬剤師は、看護師や保育士など数ある資格職の中でも、年収が高いほうの職業と言われています。

でも、今後を考えると実際のところはどうなんでしょうか。
薬剤師としての需要はいつまでもあるものだと思うのですが、薬学部が4年制から6年制に移行することで薬学部が増え、それに伴って薬剤師の数も増えることになります。

年収というのは、需要と供給のバランスが関係してきます。
今までは取得が難しくて人数も少なかったことで需要のほうが多かったため、薬剤師1人あたりの給料も多かったのですが、供給が多くなると薬剤師1人あたりの給料は少なくなることになります。

 

まぁ、これはあくまでも日本全体で考えたときの理論上のものになるので、2年後3年後にすぐ変わってくるということではないです。
でもドラッグストアで考えると登録販売士の資格保持者に薬剤師の居場所が取られていく、なんて話もあるくらい。

将来性を考えると今の薬剤師が働けている職場が減るのか、などという意見もあるようですが、10年後20年後を考えたときに、そのときの日本では高齢化がとても進んでいるわけです。

高齢化によって医師や看護師は人不足がものすごいことになりそうですが、同じ医療という意味で、薬を使う患者さんが増えるということは薬剤師が足りないという状況でもあるわけです。

調剤薬局でも高齢者のご自宅まで薬を届けるサービスが出てきており、在宅サービスなど薬剤師の働き方も色々と変化が出てくる可能性があります。

いつの時代もそのときの背景に合わせて変化は求められるわけで、進化は付き物です。

薬局でもドラッグストアでも年々利用者は増加していくことでしょうし、介護関連の市場はかなり大きなものになるでしょう。

 

直接的には関係していないようでも、将来を考えると介護市場に薬剤師が活躍していく場はまず増えていくと思います。

地方を見ると今でも薬剤師は足りていないわけですし、将来性は悲観するどころか明るいとも言えます。

薬剤師の人数も多くなるわけですが、やはりどの職業でも言えるように、個人のスキル、経験、職種など、誰が勤めても同じとはならず薬剤師自身の人間性にもよってくることでしょう。

 

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